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2016 9/19 BABYMETAL 東京ドーム “Red Night” 感想(前編)

Posted on Jul 21, 2018

二日連続で開催されるBABYMETAL公演。その一日目のRed Night(2016/09/19)に行ってきました!
強い雨が降り、開場は30分ほど遅れたみたいで開演30分前でゲート前は最後尾がどこにあるのかもわからないくらい大混乱!
会場に入るまではどうなる事かと思いましたが、開演10分前にやっと席に到達。ライブを満喫できました。

ライブ開始から驚愕

スタート時の映像で「2日で2枚のアルバム収録曲をすべて演奏する」ことと「同じ曲をやることはない」旨がアナウンスされました。
これで最初のどよめきが。。。
1日しか来れない観客からするとなんとも厳しいルールですが、今日お目当ての曲をやるかどうかドキドキしながら待つことに。

ドームならではの演出。

円形のステージから三方向に伸びる通路があり、円形のステージ上には物凄い巨大なセットが組まれていました。
そのセットの上部にはモニターが円形に設置されており、どこから見ても物凄い解像度でメンバーの表情がばっちりわかるドーム公演ならではの舞台装置だと感じました。

映像が終了するとともに流れてきたのは「Road of Resistance」。(オフィシャルの映像
ライブの後半に披露されることもある曲が早々にスタート。
巨大なモニターに映った三人は金と黒を基調とした新衣装で登場。またも歓声が起こるものの、その後すぐにドーム内にみんなの困惑した雰囲気が充満しました。
「ステージに三人がいない!!」
どれだけ探しても三人がいない。でもモニターには映っている。どこだどこだ!と探した結果、いました。巨大セットの屋上に。
よく見ると屋上に3つのお立ち台のようなものがあり、そのひとつひとつにメンバーが旗を持って立っていました。

静かな前奏パートが終わり、激しい前奏に入ると、3人はそのままの位置で踊っており、会場のボルテージは最高潮に。
モニターに映る三人の表情も感傷的なように見えて、こちらまで感傷的になりました。(思い込み?)

自分のいた位置は1塁側ベンチあたり、2階席かな?PA席と同じ高さの席だったからか、音的には問題ありませんでした。低音が少し聞き取りづらかったですが、その分ギターとSU-METALのボーカルは抜群に聞き取りやすかったです。(BABYMETALの場合低音が聞き取りづらいのはドームに限ったことではないので、そういうもんなんでしょうね。)
円形ステージから結構距離がありましたが、アリーナだと恐らく屋上にいた3人は見えないでしょうし、天井席は音が相当悪かったみたいなので、結果的には当たり席でした。(退場も一番最初に出来ましたし。)

他ジャンルとの融合とYUIMETAL/MOAMETALの存在意義

2曲目は「ヤバッ! 」。
後々わかりますが、1日目は2nd中心のメタル寄り構成。合いの手も少なめでした。その中でこの曲は割とみんなで盛り上がれる部類だったのでは?
何度も映される3人の表情は晴れ晴れした様子で、ドームだから気負いがあるように見えず、いつもどおりのBABYMETALでした。
この曲はこれだけ大きなステージだとよくわからないですが、我がYUIMETALの偉大さが最もわかる曲。ZEPPなんばで見た時も他の二人と比べても一人だけ別次元のキレで踊ってました。

余談ですが、僕も最初はちびっこ二人は邪魔やろ!って思ってましたがLEGEND Iの時点で二人のダンスと煽りは完成されており、やはりBABYMETALになくてはならない存在だと思うようになりました。いや。今思えば、当時のゆいもあこそ、「聖歌隊のようなSU-METALの周りを2人の天使が舞っている」というBABYMETALの当初のコンセプトにぴったりだったんでしょうね。コンセプトありきの2人セットだったのかもしれませんが、彼女たちは周囲の予想以上に成長してくれました。
与えられた仕事を限りなく100%近い精度で実行するYUIMETALと、80%の時もあれば120%の時もあるMOAMETAL。不器用がゆえに表情が基本真顔と笑顔しかないYUIMETALと歌詞と状況に合わせて表情を変えるMOAMETAL。
両極端でありながら対となって1人の時よりも強いキャラクター性を持つ2人ですがよくこの二人をSU-METALに従えさせたな、と感心しきりです。
ちなみに僕はYUIMETAL派なのでこの曲はぜひ見ておきたかったです。

このままの流れで次に始まったのが1stの「いいね!」(PV)
レーザーがドーム中で乱れくるって、過去最大級に大掛かりないいね!でした。
この曲は合いの手もわかりやすいですね。
BABYMETALがなぜここまで世界的に受け入れられたのか?その理由のひとつが他ジャンルとの融合ですが、この曲はテクノやラップ調の展開から突如デスメタルに変貌します。
このめちゃくちゃな展開でもこれだけ盛り上がれる楽曲にできるのは本当に驚きです。

これまで「メタルっぽいアイドル」は何グループもありましたが、どれも「普通の曲をメタル風にアレンジした」といった感じで、本当の意味でメタルとは思えませんでした。
BABYMETALがここまで振りきれたのはSU-METALの声とさくら学院の部活動という環境があったからなのかもしれません。
また、作曲者はバンドにいるわけでもないためメタルバンド寄りでもないんですよね。

他のジャンルを受け入れない排他的なメタル界においてこれだけ他のジャンルを取り入れながら、それでいてあらゆるメタルのパロディを本物以上の気合でやって、それが両立するというバランス感覚は称賛に値します。
かわいい女の子が歌って、その周りでさらに若い女の子が踊っているだけで、海外のメタラーからしたら奇妙奇天烈で、絶対に真似できないことだったのでしょう。
それでいてライブで登場しているBABYMETALは物凄いクオリティ。これまでのメタルバンドの概念が全く通じないんです。
それでいて、これだけ堂々と古今東西のメタルバンドのオマージュをやることは女の子が歌って踊るふざけたこのバンドだから許されていると言っても過言ではないでしょう。BABYMETALはメタルをベースにいろんな音楽を融合させた全く新しい、それでいて古いメタルと切っても切れないジャンルだと言えるでしょう。どこまでいってもメタルじゃないのにメタルらしさを持っている。そんなバンドがSNS全盛の時流に乗ったとは言え、20年間硬直化していたメタルシーンに風穴を開けたわけですから、中年のファンも多いわけです。

シリアスパートとSU-METALのカリスマ性。そしてバックバンドの存在

ちょっと一息ついて始まったのは事前の国内ツアーで何度か披露されてた「シンコペーション」。
絵にかいたようなビジュアル系のジャパメタソングですが、SU-METALの声がよく合います。
衣装とセットも金と黒で統一されていたように見えて(実際は赤い部分もある)、ほぼモニター中心でしたが物凄くかっこよかったです。

とにもかくにもバックバンド(通称神バンド)が超絶上手い。
直立不動でひっそりと演奏しているわけではなく、なんとか3人を盛りたてようと観客を煽りながら、それでも一糸乱れない演奏。
円形の舞台は時に回転したりするのにも関わらず、ですよ。
技術的なトラブルも一切にないように見えたのでスタッフさんにも脱帽ですね。

ちなみにゆいもあの噂の「ヒラヒラした踊り」は本当にヒラヒラしてました。笑

そして短いSEを挟んで「Amore」。
SU-METALは再び屋上のお立ち台に上っていましたが、モニター上では羽が生えたような演出。
ちょっと甘ったるい歌唱パートが終わってからの超高速のスラッシュパート。ドームの天井は蒼に染まって、ステージ上の神バンドの演奏も衝撃的です。
あのちょっと恥ずかしいSU-METALの踊りもこのスケールの中では違和感ゼロ。表情も気迫が漲っていて物凄いカリスマ性を感じました。
BABYMETALの母体であるさくら学院のメンバー名に関する問題で、メンバー全員の名前を書きだすも、菊地最愛だけを書き忘れたことを森先生にいじられ、唸るすぅさんと同一人物とは思えないですね。笑

間奏のBOHさんも安定のタッピング。そこからのツインリードはモニターに両ギターの神がアップで映されてかっこいい!!
ドラムの神には触れてませんけど、計80分ほどのライブをほぼノンストップでやるわけですからそれだけで驚異的ですよ。

よくBABYMETALの成功には神バンドが必要だったと言われますが、僕はBABYMETALの3人だけでも小さいステージなら十分なクオリティだったと思います。海外展開を考えると神バンドは必須なんですが、仮に神バンドがあてぶりのバンドであったとしても、今とは違った成功をしていたと思います。
LEGEND Iのアンコールで神バンドが降臨するわけですが、初めて映像で見た時にかっこいいとは思いましたがまだ3人が生のメタルバンドと融合するかどうかは半信半疑でした。
この時点でSU-METALは中学生で、ライブの大半は口パク。それを考えるとたった数年でよくここまでになりなさった。。。
SU-METALは神バンドのように完璧ではないですがやはりカリスマでしょう。1mmも媚びてない。かと言って協調性のなさが前面に出ているわけでもない。本当にキツネ様が降臨しているのではないかと思わせる唯一無二のセンター。東京ドームに集まったほとんどの人はSU-METALを決して大人の指示に従っているだけのお飾りとは思わなかったでしょう。やはり彼女なくしてBABYMETALは存在しえません。

余計なこと書き過ぎて長くなってきたので続きは後半で!

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