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LIVE AT THE FORUM / BABYMETALの感想 

Posted on Jun 19, 2020

このライブが行われた日、現地の人間がツイッターで現場の様子を流しており、正直言えば、この様子を見てて最初の「FUTURE METAL」の時点で震えてました。

メタル色の強かった2ndから本当に様々な出来事があり、そのあとに発表された3rd Album「METAL GALAXY」は特にDISC1はメタル色が弱かったため賛否あるアルバムでした。
その流れなのでアルバムを聴けずにこのDVDからBABYMETALに入るのはおすすめしません。
ウェンブリ-や東京ドームの方がおすすめですし、METAL GALAXYを何度か通してきいてからの方がよいでしょう。

しかしこの作品にはこの作品だけでしか観れないポイントがいくつもあります。

なんで「FUTURE METAL」の時点で震えていたか言えば、後方の巨大モニターです。
このライブはMETAL GALAXYの発売日とほぼ同時期でまだ賛否渦巻いている段階でした。そんな中巨大モニターに映らされた2人見て、そして流れるFUTURE METALを聴いてBABYMETALの意思を感じました。
「ああ、BABYMETALはBABYMETALのまま、あくまで信じた道を突き進むんだな。」と。

このライブでは普段あまり行われないアンコールがありました。
Road of Resistanceの時点で成立していたので、アンコールがなくても問題なかったはずですが、そこはTHE FORUM。特別な演出としてアンコールが用意されていたのでしょう。
またその選曲がほぼ同時期の発売された3rdアルバムのラストの2曲。
神秘的なShineが始まった瞬間からぽかーんと見入ってしまいます。中盤の変則的なリズムから落ちサビとブレイク。最後はしっとりと終わっていきます。
そしてその直後のArkadiaの気配がした瞬間と言ったら。。。
僕のBABYMETAL史上「Zの際の時計が巻き戻った時」「東京ドームでRoad of Resistance」「THE FORUM でのアンコール2曲」は震えずにはいられない感動的瞬間。
この2曲の流れは東京ドームにおける「Tales of The Destinies」と「THE ONE」の流れに匹敵します。

YUIMETAL脱退後、アベンジャーズ(助っ人)が加わり、このライブでは鞘師里保さん・岡崎百々子さんの2人が参加しています。
BABYMETALのメンバーはあくまで2人なので、カット割りで2人しか映っていないところがあり、それは残念ですが仕方ない部分。
アベンジャーズの2人も表情までしっかり写っていますし、MOAMETALとは違った良さがあります。
このメンバー編成も映像として残る作品はそれほど多くないはずですから彼女たちのファンは必見ですね。
個人的には鞘師里保さんのArkadia、岡崎百々子さんのDistortionが好きです。

ライブ映像全編で観客が映っています。これもこの作品の特徴かと。とにかくパワフル。ヘッドバッキングも迫力あります。
PAPAYAではわりといい年をしたおっちゃんたちが嬉しそうにタオルをふっています。
日本のアイドルでアメリカのホールをこれだけ熱狂させるグループが他にあるなら教えてほしい。
ヘドバンギャーでは日本の観客同様土下座ヘドバンを繰り出す観客もいて、今や全世界が同じものを見て楽しむ時代であることを実感できます。
神バンドはメンバーとは距離があり、マスクもしていますし、演出上の指示があったのかどうかはわかりませんがアルバム通りの淡々と演奏しています。
日本の神バンドと比較すると淡泊な印象はぬぐえません。バンドに期待している方はやはりウェンブリーや東京ドームの方がおすすめですよ。

ただこの神バンドもやはりパワーがすごいです。
特にドラムが強烈なため轟音で再生していると人によってはしんどいと思います。轟音で聴いてこそのBABYMETALだとは思いますが、無理はしない方がいいですね。
ただ、このパワーがあるからこそ、ラストのShineからArkadiaの流れにギャップが生まれて本当に感動的でした。
Shanti Shanti Shantiの後に短いソロがあります。これも淡々とプレーされていますけど、日本人ではなかなかやらない感じで毎回見入ってしまいます。

メンバーですが、まずはMOAMETALです。別のブログでも書きましたが本当に成長したな、と思います。
瞬間瞬間を完全にダンスしている。意識の高さたるや、BABYMETALたる自負が伝わってきます。
勘違いなのでしょうが、僕には彼女がYUIMETALの分も表現してくれているように見えました。
それくらい本作の彼女は素晴らしかったです。
3rdアルバムを聴いた時はSU-METALのソロのようになってしまったと感じていましたが、映像で見るとやはりMOAMETALの存在は大きい。

見た目も顔が小さく細身なので今のSU-MEMTALとMOAMETALと一緒に並べる人って実在するのかな?って思ってしまいますね。
Shanti Shanti Shantiのフーって顔(ありありありありのところ)がとてもかわいいくて今回の一番のお気に入りポイント。
逆に当日モニターに映っていたArkadiaの落ちサビのアップが収録されなかったのが今回一番の残念なポイント。
あれは本当に天使降臨と思いました。

SU-MEMTALは良くも悪くも常に最新が最強。100点を出し続ける怪物。
いくつかの音は調整されているのでしょう。じゃないといくらなんでも凄すぎる。そう思いたくなるほどの瞬間がいくつもあります。
彼女は踊りながら歌っているだとか、単純に歌がうまいだけでは説明できません。
BABYMETALのメッセージ性は(いじめダメなど)単純明快。そのメッセージは不純物0で発信できる純真さが彼女にはあるように思います。
そもそも縁もゆかりもなかったヘビーメタルというジャンルであっさり?うっかり?世界にまで到達してしまった彼女の「人のアイディアを具現化する力」は日本アイドル史上最強クラスでしょう。

ミディアムテンポのStarlight、Shineは音源で聴くよりライブで観た方がいい。
そして少し大人になり、メタルにこだわらなくなったのかな?と思わせてからのラストのArkadia。
前奏のツーバスはまさに轟音。Shineの神秘的な雰囲気を文字通り切り裂いています。
重音部ここにありといった感じのゴリゴリのパワーメタル。僕はこの曲での神バンドの演奏をとても気に入っています。
そんな中でもSU-MEMTALの声はいつもどおりただただまっすぐに歌にメッセージを乗せて伝えてくれようとしているように聴こえます。

自粛中に無料公開された東京ドームの映像で改めて3人のBABYMETALを見て、あれがBABYMETALのひとつの到達点だったと思うのですが、SU-METALにせよMOAMETALにせよ、まだまだ成長の過程にいるのではないかと思わせてくれました。全盛期のさらに上を行く。そんな彼女たちを今後も追っていきたいと思わせてくれた作品です。

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