Posted on Mar 15, 2019
MVとして勧めるのはどうかと思いますが、インスト部分があまりにも衝撃的過ぎるでしょう。
牧歌的なバラードかと思ったら、リズムが超難解。ベースとドラムがもう変態的過ぎてビビる。
アイドル史上もっとも難解な曲じゃないでしょうか?
これをまだ10代の女の子に歌わせるというのはアイドル界でも類を見ない鬼畜の所業。
あまりに過酷な労働環境にイギリスの炭鉱で働かされていた少年もびっくりですよ。
でも、それが一つの作品として成立しちゃっているんですよね。
映像も相まって、まるでイタロ・カルヴィーノの小説のよう。
ボーカルを中心に聞くとドラムやり過ぎだという意見もわかります。
特にベースラインを完全に聴き取れる環境でない場合、ドラムしか聴こえないように感じるかも。その場合はヘッドフォンで聴くなどしてみてください。
サビの後半の低い女性の声のコーラスなんかも効いてますよね。
この曲の複雑さはこのドラム(とベースのリズム隊)の罠であり、この罠とノスタルジックな歌詞とメロディを組み合わせているからこそこの曲が他とは一線を画した曲になっているんだと思います。
だから、この曲のドラムが邪魔と言うのは「味噌カツの味噌」が邪魔って言ってるようなもんですよね。
この曲の質の高さはコンポーザーの照井さんの力が大きいですが、この曲をライブでも歌ってしまうオサカナちゃんたちも本当凄い。
彼女たちの声が幼いがために歌唱力に疑問符をつけられがちですが、彼女たちの歌声だからこそ、マスロックという陰気な音楽(ごめんなさい!)がキラキラしたアイドルソングに変貌を遂げるのだと思います。
自分たちがやりたいくてやっているわけじゃなくて、発注されてやっているのにこれだけのことができるというのは才能以外の何物でもないでしょう。
日頃K-pop聴いてるのに、スタジオに行ってこれ聞かされたら絶望感しかないでしょう。笑
この楽曲は先頃発売された1st メジャーフルアルバムに付いてくるライブ映像のラストがこの曲なので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
特にギターはミスタッチも目立ちますがテンションは高く、ライブ感が強い。
そしてオサカナちゃんたちはしっかりとこの曲を歌ってるんですよ。その姿たるや、、、まさにアイドルだ!と思わずにはいられません。
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